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ゆりちかへ

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エチカの鏡という番組で「ゆりちかへ」という本とその著者の方の紹介をみました。

著者の女性はゆりあちゃんを妊娠している間に自分がガンであることを知り、
それでもゆりあちゃんのために抗ガン剤投与を行わず出産。
出産後、残念ながらガンは転移。
ガンの転移発覚からお亡くなりになるまでの短い間に愛する娘に対してのメッセージを
まとめた本だそうです。

本の末尾に読者に向かって
 「ゆりあに手紙を書いて欲しい」
と訴える母の愛に涙が出ました。

ゆりあちゃんにとって手紙が勇気を与えるものならば
僕も是非本を読んで手紙を差し上げたいと思いました。
ただ、ゆりあちゃんの重荷にならない方法を考えたいと思いました。

ゆりあちゃんのまっすぐな成長とお母さんのご冥福をお祈りいたします。

女系家族

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山崎豊子さんの女系家族を読みました。
実はこの本を購入したのはもう3~4年前です。どうも冒頭の葬式のくだりが退屈で読まずにいました。
ですが、ついに本棚に読む本がなくなり読み始めました。
読んでみると、やはり最初の数十ページは退屈です。
しかし、最初の遺書の公開のあたりから物語は一気に進展し面白い話となりました。
それ以降は上巻、下巻と一気に読み進むことが出来ました。
今回のお話は、途中からわかってはいた筈なのですが最後にスカッと爽快な展開です。
しかし、裏表紙の「あらすじ」が良くない。殆どネタばれなんです。
私は幸いなことに裏表紙は読まずにカバーをかけていたのでその被害にはあわなかったのですが、最初にあのネタばれを読んでからこの小説を読んでいたらかなり残念なことになっていたと思います。

白い巨頭、沈まぬ太陽、大地の子、華麗なる一族などの社会派の題材とは異なりますが、お話として面白く読めました。
少し前の大阪の雰囲気や、言葉遣いそのあたりも面白く読ませてもらいました。
山崎さんの作品を読んだことのない方に、どれかひとつ選んで紹介するならば、この作品ではないとは思います。
しかし、既に上述のような山崎作品を読んで好きだとお思いの方にはお勧めできます。

冒頭の退屈度 :☆☆☆
その後の面白さ:☆☆☆☆☆

七年目の脅迫状

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CCI00000.JPG岡島二人(おかしなふたりをもじった名前なのですね)さんの「七年目の脅迫状」を読みました。
中央競馬会に脅迫状が届いたことから、中央競馬会から調査を依頼された主人公が事件の背景にある7年前の出来事を解き明かすお話です。登場人物が多数で、さらにそれらの皆がそれぞれ思惑をもって動いているので、真相が非常に入り組んでいてわかりにくいお話でした。よくもまぁ、ここまで手の込んだ設定を考えたなぁと言うのが第一印象です。
しかし、最後はすっきりするので、私はとても面白く読みました。
ハッキリ言って最後の最後で種明かしをするまで全く真相はわからず読みました。
主人公が根拠としては薄弱な中で半ば偶然(?)な感じで真相に近づいていく様はちょっと強引な感もありますが、痛快でもあります。
電話の描写など時代を感じさせる部分もありますが、現代でも十分通用するお話だと思います。


結末の意外度:☆☆☆


霞町物語

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浅田次郎さんの霞町物語を読みました。
僕は、過去の日本を生きた人に対して強烈な憧れを感じることが多いのですが、この話にも、しびれるほどの憧れを感じました。
日本の東京を舞台にしているのですがまるで別の国の話のように感じられました。浅田さんもおそらく霞町界隈で育ったのではないかとおもいますが、登場人物が生き生きとしていて今よりも決して豊かではない時代がとても輝いて感じました。
浅田氏の話の中では異色の小説のようですが、一番の傑作ではないかとおもいました。
写真家のおじいさん、その奥さん(元芸者)、おじいさんの弟子であり養子婿の父、多くの友達、そして主人公。登場人物が皆素敵です。

購入したくなる本でした。
僕は、僕が生きた時代をこんなにキラキラとした文章にできるのか?そんなことを考えてしまいました。確かに自分もキラキラしていた時代があったはずですが、それをこんなに素敵に紡げる浅田さんがうらやましく感じます。

キラキラ度:☆☆☆☆☆


見知らぬ妻へ

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mishiranutsumahe.jpg
これまた浅田次郎さんの短編集です。
こちらの短編集は姫椿とは明らかに異なり、救いのない話が多いです。
強い意志と涙を感じるお話ばかりです。
現実的な話が多いところは僕の好みです。
一昨日から読み始めてほぼ二日で読めてしまいました。

強い意志:☆☆



prizonhotel4.jpg
浅田次郎さんの傑作小説「プリズンホテル」の最後の一冊です。
今回も「奥湯元あじさいホテル」を舞台に小説家の木戸孝之助とそれを取り巻く人々に起こる奇跡(この小説の場合、奇跡とよぶより「偶然」のほうが合っているかもしれません)を描いています。特に今回はシリーズ最終作であるために将来の展開を期待させるような内容になっています。
木戸孝之助は大きな文学賞の候補になり、最終的な発表を前にプリズンホテルを訪れます。今回もワケありの面子の上に素敵な偶然が起こります。文句なしに好きな展開でした。
すこしだけ「ん?」があるとしたら…1巻、2巻と話が進む毎に木戸仲蔵のキャラクターが変わっていっているような気がします。最初はもっと違うキャラだったような。以前はもう少し威厳があってかっこ良い存在だったような…。
でも4巻では完全に崩壊しています。アホキャラに成り下がっていますね。嫌いではありませんが。

ところで…わたし、三谷幸喜さんも大好きなのですが、有頂天ホテルはプリズンホテルの影響を非常に強く受けているとおもいます。パクリとまではいいませんが…。

幸せになる度:☆☆☆☆

兎の眼

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usaginome.jpg
灰谷健次郎さんの兎の眼を読みました。
妹から薦められて読んだのですが、正直侮っていました。
時代背景も昔ですし、イマイチ面白そうではないと感じていたのですが…
あと、最初にかえるを踏み潰すような描写があったのでそれだけで読む気がなくなっていたのですが…、これは良い小説です。特に教育に携わる人(私もその一人ですが)は是非読んでいただきたい小説でした。
時代的な背景が今とはだいぶ異なるので、これを読んで現代の先生がそのままを真似することは難しいとは思いますが、でも背景にある心構えのようなものは教育者として時代を超えた普遍的なものを感じます。

静かに、でも熱く伝えられる小説でした。

こんな先生いいなぁ度:☆☆☆☆

君たちに明日はない

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kimitachiniasuhanai.jpgリストラの外部委託会社の社員およびリストラ候補にリストアップされてしまった人たちの背景のドラマを描いた小説です。

人間も長く生きてくるとそれぞれいろいろなものを抱えているとは思いますが、長く、一生懸命に働いた結末がこの小説のように訪れるとしたらその社会は何か間違っているように思えます。なんだかとても切なく、そして危機感を持って読みました。
やっぱり、どんな状況でも安心して生きていくためには資格でも持たないといけない世の中なのかも知れませんねぇ。嫌な時代ですね。

この主人公の考え方は少し共感を持ちました。
この作者のほかの小説をぜひ読んでみたいとおもいます。

明日はわが身度:☆☆☆

姫椿

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himetsubaki.jpg
浅田次郎さんの姫椿を読みました。
自殺を考えている社長さんや、昔の恋人が忘れられない人など、殺伐とした都会の中でどこか人生を間違えそうになってしまっている人たちを主人公とした短編集です。彼らを通じて生きる力を感じさせてくれるストーリです。思わず幸せな気分になります。
ぽっぽ屋よりは現実にありそうな話が多く私の好みです。
小さな幸せを感じて暖かい気持ちになれるお話に思えました。

最後に不幸にならない話は読んでいていいですね。




小さな幸せ:☆☆☆

MT

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無事にブログサーバーの移転もできたことですし、そろそろブログの見た目を何とかしようと思い立ち、お買い上げ。
が…今のところ時間がとれずちゃんと読めてません。
一体何時になることやら。とほほ…。










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